道路問題Q&A

Q.なぜ半世紀以上前(昭和36年/1961年)の計画をいま強行するの?


A.決定当時は旧都市計画法の規定で住民の意見を聞くことなく計画が決定され、何のためにこの道路が必要なのかも計画書には記載されていません。しかし半世紀以上の時が流れ、社会情勢は激変しました。行政というものは本来、社会の変化に柔軟に対応しながら住民の声を良く聞き、地域社会の幸せを実現する為に政を執り行うものだと思うのですが、役所の悪しき前例主義というものが、しばしばそれを邪魔しています。

そもそもお役所仕事というものは、遠い過去に決定した計画であっても、撤回されない限りずっと生き続けているのです。世田谷区の道路計画には、70年以上前という、第2次世界大戦直後に計画されたなかなかの熟成具合のものもあります。日本の総人口および自動車人口がすでに減少に転じた今、来たる超少子高齢化社会に備えた都市計画の再考こそが行政の真の仕事であるはずなのに、化石のような計画を頑なに見直さず粛々と遂行しようとしています。世の中は刻々と変わっていくのに何故計画の見直しをしないのか?いくつかの理解し難い理由が考えられますが、一番くだらない理由をひとつ。お役人様は、見直す行為が過去の行政を否定することになると考えるからです。縦社会のお役人様にとって、先輩方の業績は侵し難い聖域。裁判も過去の判例(大先輩の下した判決)を最重要視しますよね。…そんなくだらない慣例によって我々の平和な生活は壊されようとしています。皆さん、声を上げる時です。進む超少子高齢化、温暖化による地球規模の天災、新型コロナのような疫病…。

1㎞100億円もする道路に税金をつぎ込むよりも、見えている未来の不安要素に備えて「福祉」「教育」を優先すべきです。

 

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